―― なぜ今、日本株だったのでしょうか
バフェット:
私は長い投資人生の中で、多くの国や企業を見てきました。
その中で日本企業は、長年にわたり「控えめで、誠実な経営」を続けてきたと感じています。
派手な成長はしないかもしれませんが、理解しやすく、長期的に存続する可能性が高い。
それが私にとって最も重要な点です。
―― 日本株の中でも、なぜこの10社なのですか
バフェット:
私が日本で投資しているのは、いずれも「総合商社」です。
彼らは一見複雑に見えますが、本質は非常にシンプルです。
世界中で必要とされる資源・エネルギー・食料・インフラを扱い、
安定したキャッシュフローを生み出しています。
バフェットが実際に購入している日本株10銘柄
① 三菱商事
バフェット:
三菱商事は、極めて分散された事業ポートフォリオを持っています。
エネルギー、金属、食品、インフラ、どれか一つが不調でも全体が崩れにくい。
これは、私が最も好む「予測しやすいビジネス」です。
② 三井物産
バフェット:
三井物産は、世界中で長年築いてきた信頼関係があります。
資源価格が変動しても、長期契約と経験が企業を支えます。
③ 伊藤忠商事
バフェット:
伊藤忠は、消費者に近いビジネスが多く、理解しやすい。
非資源分野の比率が高い点も魅力です。
私は「理解できないビジネスには投資しない」。
伊藤忠はその逆です。
④ 住友商事
バフェット:
住友商事は、インフラや不動産など、時間をかけて価値を生む事業が中心です。
短期の利益より、長期の安定を重視している点を評価しています。
⑤ 丸紅
バフェット:
丸紅は、農業・食料分野に強みを持っています。
人間が生きる限り、食料は必要です。
これは非常にシンプルな投資理由です。
⑥ 三菱UFJフィナンシャル・グループ
バフェット:
金融は理解が難しいと言われますが、
日本の大手銀行は保守的で、過度なリスクを取りません。
これは長期投資家にとって安心できる要素です。
⑦ 三井住友フィナンシャルグループ
バフェット:
健全な財務体質と規律ある経営。
それが長く生き残る企業の条件です。
⑧ みずほフィナンシャルグループ
バフェット:
過去に課題はありましたが、
企業は変わることができます。
重要なのは「改善し続ける姿勢」です。
⑨ 日本電信電話(NTT)
バフェット:
通信は現代社会のインフラです。
派手さはありませんが、極めて重要な役割を担っています。
⑩ 東京海上ホールディングス
バフェット:
保険ビジネスは、私が長年最も理解してきた分野の一つです。
規律と価格設定がすべてを決めます。
―― なぜ「長期保有」なのですか
バフェット:
私は株を「紙切れ」だとは思っていません。
企業の一部を所有することだと考えています。
だからこそ、10年、20年後も存在している企業しか買いません。
日本のこれらの企業は、その条件を満たしています。
―― 個人投資家へのメッセージ
バフェット:
短期的な株価の上下に振り回されないことです。
良い企業を、適正な価格で買い、長く持つ。
これは50年前も、今も、変わらない投資の原則です。
まとめ|バフェットが日本株に見ているもの
日本株投資は、爆発的な成長を狙うものではありません。
しかし、着実に価値を積み上げる投資です。
ウォーレン・バフェットが日本株を選んだ理由は、
決して特別なものではありません。
「理解できる」
「信頼できる」
「長く続く」
その3つが揃った企業が、日本には数多く存在しているのです。



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