中東というとドバイやカタールが注目されがちですが、私が今回選んだ旅先はオマーン。5泊7日という短い期間ながら、砂漠、海、山と多様な自然、そして何より穏やかで親切な人々に心打たれる旅でした。とはいえ、正直に言えば「ここは注意すべきだった」というポイントや、「あれ?費用かかりすぎたかも」と感じた部分も…。
この記事では、旅の全体像に加えて、総費用や後悔ポイント、オマーンの基本情報、グルメ、安全なホテル情報、注意点など、これから訪れる方に役立つ情報を詰め込んでお届けします。
オマーンってどんな国?〜基本情報〜
正式名称は「オマーン・スルタン国」。アラビア半島の南東に位置し、北はアラブ首長国連邦、南西はイエメンと国境を接しています。首都はマスカット。治安は非常によく、政治的にも安定しており、観光には非常に適した国です。
・公用語:アラビア語(英語も広く通じる)
・通貨:オマーン・リアル(OMR)1OMR ≒ 約390円(2025年5月時点)
・宗教:イスラム教(イバード派)
・ビザ:日本人は事前にオンラインでeVisa取得が必要(30日以内は10OMR)
・気候:乾燥した砂漠気候だが、沿岸部は湿度が高い日もある
日程と旅程:5泊7日モデルプラン
【1日目】成田 → ドーハ経由 → マスカット
カタール航空で成田からドーハ乗り継ぎ、マスカットへ。到着は深夜。空港からホテルへはタクシー(約10OMR)を利用。
【2日目】マスカット観光
* スルタン・カブース・グランドモスク
* ロイヤル・オペラ・ハウス
* ムトラ・スーク(伝統的市場)
* コルニーシュ(港沿いの遊歩道)
夜はオマーン風グリル料理を堪能。
【3日目】ナハル砦・ワディ・シャーブ
レンタカーでナハル砦へ移動、その後、オアシスのような渓谷ワディ・シャーブでハイキング&泳ぎ体験。
【4日目】砂漠体験 in ワヒバ・サンズ
4WDに乗って砂漠キャンプへ。ラクダに乗ったり、砂丘の夕日を眺めたり。
【5日目】スールとインド洋沿いの絶景ドライブ
スールの灯台やドゥー湖など、美しい海岸線を満喫。
【6日目】マスカット戻り、ショッピング&リラックス
最後の夜はマスカットの高級ホテルでリラックス。
【7日目】帰国(マスカット → ドーハ → 成田)
総費用と後悔ポイント(正直レビュー)
総費用内訳(1人分)
| 航空券(往復) | 約130,000円 |
| 宿泊費(5泊) | 約60,000円 |
| 現地交通(レンタカー、タクシー) | 約30,000円 |
| 食費 | 約20,000円 |
| 観光・入場料 | 約5,000円 |
| 雑費・お土産 | 約10,000円 |
| 合計 | 約255,000円 |
後悔ポイント
1. 交通費を読み間違えた
オマーンは公共交通がほぼ存在せず、移動はレンタカーかタクシー。レンタカー代、ガソリン代、高速料金、そして砂漠地域での4WDチャーターが予想以上に高額に。
2. 現金不足
カード社会ではあるが、地方のレストランやマーケットでは現金が必要。両替所も少なく、最初に多めに両替すべきだった。
おすすめグルメ:オマーン料理は素朴で優しい
オマーンの食事はスパイスを使いつつも優しい味。どれも日本人の口に合います。
・マシャクル(Mashakik):スパイス漬けの串焼き肉。炭火で焼かれて香ばしい!
・シャワルマ:中東定番のラップサンド。屋台でも食べられて安くて美味。
・マチュボース(Machboos):スパイシーな炊き込みご飯。チキンや魚入りでボリュームたっぷり。
・ラクダ肉料理:珍しいが高級レストランで食べられる。柔らかくて意外とクセがない。
おすすめレストラン:「ベイト・アル・ルバン(Bait Al Luban)」は地元料理が楽しめる名店。予約推奨。
安全で快適だったホテル情報(実体験ベース)
マスカット
●ミラ・ブティック・ホテル(Mila Boutique Hotel)
1泊約1万円。清潔でスタッフも親切。グランドモスクや空港からのアクセスも良好。
ワヒバ・サンズ
●デザート・ナイツ・キャンプ(Desert Nights Camp)
砂漠のど真ん中にある高級テント宿泊施設。1泊2万円強だが、夕日と星空体験は唯一無二。
スール
●スール・プラザ・ホテル
リーズナブルで海沿いの好立地。レンタカー旅行者向け。
旅行前に知っておきたい注意事項
1. 服装に注意(男女問わず)
露出はNG。Tシャツに長ズボンが無難。モスク訪問時は女性はスカーフが必要。
2. アルコールは限られた場所のみ
一般のレストランや街中では飲酒不可。ホテル内レストランや特定の免許があるバーのみ。
3. 金曜日の午前中は多くの施設が休業
イスラム教の礼拝日なのでスケジュール調整必須。
4. 運転には注意
道路は整備されているが、スピードを出す車も多く、夜間運転は避けたい。
5. 砂漠では水分補給をしっかりと
日中は40℃を超えることも。帽子、サングラス、日焼け止め必須。
まとめ:オマーンは「知る人ぞ知る絶景の国」だった
オマーンはまさに“アラビアンナイト”の世界が現実に広がっている場所でした。豪華さではドバイに敵いませんが、人の温かさ、自然の雄大さ、文化の深さに心を打たれました。
確かに「もう少し費用を抑えられたかも」と思う部分など後悔はあります。でも、それ以上に得たものが大きかった。
中東に興味があるけど少し不安、という人にもオマーンは最適です。次はぜひあなたが、その魅力を体感してください!
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