こんにちは。今回は、バックパッカーの間で“最後の秘境”とも言われる国・パキスタンを5泊7日で旅してきました。
観光ガイドにはなかなか載っていない「リアルな旅の様子」や「実際に遭遇した事件級のトラブル」など、現地でしか得られない体験を余すところなくシェアします。
旅行概要まとめ
日程:2025年3月15日〜3月21日(5泊7日)
訪問地:イスラマバード、ギルギット、フンザ、ラホール
総費用:約185,000円(詳細後述)
主な移動手段:飛行機、長距離バン、徒歩
宿泊先:中級ホテルとローカルゲストハウス
旅行スケジュール詳細
1日目:成田→ドーハ→イスラマバードへ
イスラマバード国際空港。近代的で思ったより快適。ドーハ経由でイスラマバードへ約14時間。入国審査は英語で問題なく通過。空港出口では空気が乾燥していて、日本とはまったく異なる「中東+南アジア」の香りが漂います。
2日目:イスラマバード観光
朝からファイサル・モスクへ。世界最大級のモスクで中は驚くほど静か。その後、市街を散策して屋台のチャイを堪能。マーケットではカメラを向けると子どもたちが笑顔でポーズしてくれました。夜はやや治安が不安だったのでホテルで食事。現地のタクシー運転手が「夜のマーケットはあまり歩かない方がいい」と言っていたのが印象的でした。
3日目:ギルギットへ空路 → フンザへ陸路
崖沿いのカラコルム・ハイウェイ。絶景とスリルが交差!ギルギット空港からは車で3時間、絶景の連続で有名なカラコルム・ハイウェイを北上し、フンザ渓谷へ。途中で断崖の道に霧が立ちこめ、視界ゼロの中、クラクションだけを頼りに走行。「死ぬかもしれない」と感じる初の瞬間でした…。
4日目:フンザの歴史と自然を満喫
アルティット・フォート、バルチット・フォートといった歴史建築を巡り、午後はパスー氷河のふもとまでハイキング。途中で現地の子どもたちと英語で話す時間があり、教育水準の高さに驚かされました。
5日目:ラホールへ移動
フンザから再びギルギットへ車で戻り、国内線でラホールへ。途中、機体の古さに不安を感じながらも無事到着。ラホールの夜は活気に満ちており、ライトアップされたラホール・フォートや、アンダル・バザールを散策。
6日目:ラホール市内観光とショッピング
バードシャヒ・モスクは世界で2番目に大きいモスク。広場に座って風を感じるだけで、なぜか心が落ち着きました。午後はバザールでお土産探し。値段交渉は一種のゲーム感覚で、倍以上の値段をふっかけられるので注意!
7日目:帰国
ラホール空港→ドーハ経由→成田へ。出国審査も長くて、セキュリティチェックは3回ありましたが、無事帰国。体験濃度が高すぎて、日本に戻ってもしばらく夢心地でした。
旅行総費用
| 航空券(往復) | 85,000円 |
| 国内移動(車・飛行機) | 20,000円 |
| 宿泊費 | 25,000円 |
| 食費 | 10,000円 |
| お土産・雑費 | 20,000円 |
| ビザ・保険 | 20,000円 |
| 合計 | 185,000円 |

パキスタンのおすすめグルメ5選
1. ビリヤニ(ラホール)
スパイスが効いた炊き込みご飯。熱々を大皿でシェア!
2. ニハリ(イスラマバード)
牛肉のとろとろ煮込み。ナンにつけて食べるのが現地流。
3. チャット(屋台)
パリパリとした食感と酸味のあるソースがやみつき。
4. チキンカラヒ(フンザ)
フライパンのまま提供される豪快な一品。
5. ドゥードゥ・パティ(ミルクティー)
甘く濃厚で体が温まる。旅の疲れに染みる一杯。
おすすめお土産
・手刺繍のショールやパシュミナ:軽くて上品。女性へのお土産に最適。
・スパイスセット:現地の香辛料は日本とは段違い。
・ウルドゥー文字入りバッグやノート:レトロで可愛い文房具が多い。
・ドライフルーツ(フンザ産アプリコット・くるみ):保存も効いて大人気。
死ぬかと思った恐怖の体験談
4日目の夕方、ホテルへの帰路で事件が起きました。
道を歩いていると、カラシニコフを持った男たちに車を停められたのです。地元のガイドがすぐに身分証を提示し、「彼らは“村の警備団”だから心配いらない」と説明してくれたものの、銃口がこちらを向いた瞬間、体中が凍りつきました。
運良く10分ほどで通してもらえましたが、後から聞くと「最近外国人の密入国が増えていて、地元でチェックを強化している」とのこと。
まったくの善意であっても、銃を突きつけられるというのは人生で一度あれば十分。この件以降、移動には必ずガイドを同伴することにしました。
旅行の注意点
・宗教への配慮:モスクや公共の場では慎重に行動する。
・服装:女性は露出を避け、スカーフを常備。男性も短パンは避けた方が無難。
・水、衛生面:ペットボトルの水必須。食事前の手洗いは徹底。
・ネット環境:山間部は完全圏外のことも。地図は事前にダウンロード。
・通貨、現金管理:ATMが少ないので現金多めに。ドルがあると安心。
まとめ:パキスタンは“覚悟して行く”価値がある!
パキスタンは誰にでも勧められる国ではないですが、だからこそ、行けば得られるものはとてつもなく大きいです。あの絶景と人の優しさ、時に怖さも含めて、パキスタンという国は「生きている実感」を与えてくれる旅先でした。
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